歌唱的演技系文化祭


-ご挨拶-

本日は、Lutherヒロシ市村門下生発表会『歌唱的演技系文化祭』へお越しいただき、誠にありがとうございます。

総代を務めながらも、私がレッスン生となって以来初の門下生発表会で、何やら不思議な気持ちでおります。

歌唱と演技という異なる分野のレッスン生が在籍し、なおかつ一堂に会して発表会を開催するということは、なかなか珍しいことなのではないでしょうか。
そんな意味でもお楽しみいただけることでしょう。

さて、門下生とは師を映す鏡でもあります。
その指導者がどういったことをしているのかは、本人以上に弟子を見るとわかってしまうところがあります。

門下の名に恥じぬようといった言い回しは月並みでして、そういう思いもありますが、我々が日々取り組んでいる「Lutherメソッド」がどういったことであるのかの一端を知っていただけるのであれば、非常に嬉しく思います。

私も音楽指導者の端くれであります。
師弟というものは互いに影響し合うものであり、一方通行で教授するのではなく、その循環が新たな価値の創造につながることは、自身の体験から日々感じているところであります。

私自身がやや特殊な分野に取り組むため、師に妙な影響を与えていないか日々思い悩むのですが、ぜひとも一門の中に流れる創造の循環にも思いを馳せていただきたいと考えております。

今日このひと時が新たなクリエイトにつながることを願って、ご挨拶とさせていただきます。

第五代 門下生総代 鈴木智士


1. 熊谷竜一(ピアノ:伊藤那実)

・演技
演目:朗読 『心境』
脚本:熊谷竜一

・演奏
曲名:『やさしさ』
作詞:片桐温志
作曲:森雄太

・コメント
ご来場いただき、誠にありがとうございます。

私の好きな言葉に、
「今日という日は、いままでの人生の中で一番若い日である」
という言葉があります。

そしてもう一つ、
「為せば成る」
これは、これまでご指導くださったLuther先生からいただいた言葉です。
私が積み上げてきたものを見つめ、導いてくださるその姿勢から、多くのことを学んできました。

未熟さも、これまでの経験も含めて、今の自分の表現を精一杯お届けしたいと思います。

本日はどうぞよろしくお願いいたします。


2. 島崎昭之助(ピアノ:森夏野)

・演奏
曲名:「もう訴訟に勝っただと」
出典:オペラ『フィガロの結婚』
脚本:ロレンツォ・ダ・ポンテ
作曲:W.A.モーツァルト

曲名:「ダニロ登場の歌」
出典:オペレッタ『メリー・ウィドウ』
脚本:ヴィクトル・レオン/レオ・シュタイン
作曲:F.レハール

・コメント
Luther先生のレッスンに通い始めて10年以上になりますが、毎回教わることは多く、自分の体と声を見直しブラッシュアップするかけがえのない時間になっています。

日頃のレッスンの成果がお聞きくださる皆様に伝わりますよう、精一杯演奏いたします。


3. 久遠さゆら

・演技
演目:「猿かに合戦」
原作:楠山正雄『猿かに合戦』

・コメント
こんにちは、久遠さゆらです。

Luther先生の弟子にしていただいてから、まもなく5年が経とうとしております!
昨年からはルーラジ(Luther Radio)の2代目アシスタントも任せていただき、日々ご指導いただいております。

今回は大好きな民話から「猿かに合戦」をお届けします。是非楽しんでいかれてください!


4. 本多伸吾(ピアノ:木間尚子)

・演奏
曲名:” In quegli anni in cui val poco “
出典:オペラ『フィガロの結婚』
作詞:ロレンツォ・ダ・ポンテ
作曲:W.A.モーツァルト
編曲:ベーレンライター版

曲名:” Che gelida manina “
出典:オペラ『ラ・ボエーム』
作詞:ジュゼッペ・ジャコーザ/ルイージ・イッリカ
作曲:G・プッチーニ
編曲:リコルディ版

・コメント
ルーサー先生に習い始めたころ、『ラ・ボエーム』のアンダースタディをやらないかと打診がありました。
大学三年生の頃です。

『ラ・ボエーム』といえば、テノールならだれでも憧れる、難しい演目です。
当時今より未熟で音域に不安があった私は「本当にできるのかな」とかなり真剣に悩んでいました。
そんな私にルーサー先生は「やったらいいですよ」と声をかけてくださり、強く背中を押してくれたのを覚えています。

そこから猛練習し、レッスンでもたくさん鍛えてもらいました。
結局その公演はコロナで流れてしまいましたが、初めて仕事として勉強したソロの役で、師匠にもたくさん教えてもらった思い出深い役柄です。
そんな曲を、こうして皆さんの前で演奏できるのはとても嬉しいです。

もう一曲の『フィガロの結婚』についてもお話しさせてください。
実は、この曲、オペラの中ではほとんど演奏されないかなりレアな曲なんですね。
ところが昨年『フィガロ』をやった時のことです。この曲を歌って欲しいと言ってもらえて、はじめてオペラ公演の中でこのアリアを歌うことができました。

このアリアを歌う「ドン・バジリオ」という役は、『セビリアの理髪師』というオペラにも登場していまして、そちらはバス歌手が歌うことになっています。
そして何を隠そう大バス歌手である我らがルーサー先生の十八番のひとつが、その『セビリア』のアリアなのです。

弟子として、違う声種ながら同じ役柄の曲を歌えるというのは(すこし、いえかなりプレッシャーな部分もありますが)本当に幸せです。
曲もすごく素敵で、皆さんを楽しませられるようなコミカルな曲調になっています。

どうか最後まで楽しんで聴いてくだされば幸いです!


5. 加藤一平

・演技
演目:「星野くんの二塁打」
原作:吉田甲子太郎著『星野くんの二塁打』

・コメント
本日は「歌唱的演技系文化祭 -Lutherヒロシ市村門下発表会-」にお越しくださいまして、誠にありがとうございます。

かつて専門学校の授業にて、Luther師匠にお会いして長い長い時が経ちました…。
筋力トレーニング時のウェイトもだいぶ増えていきました…。

当時、凄い授業がある!と聞き聴講しに言って本当に良かったな~と思っております(笑)。

今日まで未熟な自分を導いて頂き、また本日の会を開催にご尽力して頂き、我らが師匠に心から感謝申し上げます。

今回、プログラムは諸々難しい作品を選ばせて頂きました。

決して趣味に走っただけではないことをご承知頂きまして、未熟な点もあるかと存じますが、やや生温かい拍手をお送りいただければ幸いです。


6. 加藤真美

・演技
演目:「海苔の茶漬け」
原作:北大路魯山人『魯山人味道』より

演目:「まこと新たなる希望なり」(共演:加藤一平)
原作:『もし、シェイクスピアがスター・ウォーズを書いたら〜まこと新たなる希望なり〜』より
翻訳:河合 祥一郎
脚本:イアン・ドースチャー

・コメント
本日は、「歌唱的演技系文化祭 Lutherヒロシ市村門下発表会」にご来場いただき、誠にありがとうございます。

早いもので、Luther氏を師と仰いでから干支が一回り以上。
雨の日も雪の日も、コロナがまだ蔓延していた時も いつも指針を示してくださり、ここまで力をつけることが出来たと思っております。

その力試しの場として本日の会を開催にご尽力いただいたLuther先生、そして全ての方へ深く感謝申し上げます。

最後になりましたが、【お米は新之助が好きです】


-休憩-


7. 本野斗志輝

・演技
演目:蜘蛛の糸
原作:芥川龍之介

演目:ヘンリー四世よりホットスパーの台詞
原作:ウィリアム・シェイクスピア『ヘンリー四世』
翻訳:三輪えり花

・コメント
はじめまして!声優の本野斗志輝です!

早いものでLuther先生の元で学ばせて頂いてから10年以上経ちました。しかし…門下生発表会への参加は初!

10年越しの初参加、どうぞ温かく見守っていただけたら嬉しいです!


8. 濱野瑞貴(弾き語り)

・演奏
曲名:ピアノソナタ6番第1楽章(抜粋)
作曲:W.A.モーツァルト

曲名:「僕こそ音楽」
出典:ミュージカル『モーツァルト!』
作詞:M.クンツェ
作曲:S.リーヴァイ

曲名:「影を逃れて」
出典:ミュージカル『モーツァルト!』
作詞:M.クンツェ
作曲:S.リーヴァイ

・コメント
声楽科を卒業し、社会人として働きはじめた年からLutherヒロシ市村氏にボイストレーニングを師事しています。
入門6年目となりましたが、毎週のレッスンでの発見と上達の喜びは尽きることがありません。

今日はその成果を発揮できるように、自身の才能に翻弄され苦しんだ、ミュージカル『モーツァルト!』のタイトルロールを演じたいと思います。
ピアノソナタ6番は彼自身が大変気に入っていたソナタです。
この曲を作曲した頃、ありのままの自分を愛してほしいという願いを抱えていた彼ですが、次第に自分の運命からは逃れられないのだ、ということを悟り、追い込まれていきます。


9. 和田祐樹(ピアノ:伊藤那実

・演奏
曲名:第一楽章 「信じてくれないだろうなぁ、」
出典:歌曲『あんこまパン』
作詞:林望
作曲:伊藤康英

曲名:第二楽章 「材料」
出典:歌曲『あんこまパン』
作詞:林望
作曲:伊藤康英

曲名:第三楽章 「サンドイッチ用のパンに……」
出典:歌曲『あんこまパン』
作詞:林望
作曲:伊藤康英

・コメント
先生との出会いは2020年、某作品(森雄太氏作曲の『非人間讃歌』)をTwitter(現:X)で投稿したところ、FF外からコメントをいただいたのがきっかけでした。

最初、Luther先生は実はバーチャル空間の中だけの存在ではないかと思っていたのですが、三浦海岸でのコンサートや副次的文化系歌曲祭はじめ、リアルでお会いする機会に恵まれ、レッスンを経て、この度一門下性として発表させていただくことになりました。

本日も真面目な曲を演奏したいと思います。


10. 菅生悠太(ピアノ:伊藤那実

・演奏
曲名:「もう裁判に勝っただと!」
出典:オペラ『フィガロの結婚』
脚本:ロレンツォ・ダ・ポンテ
作曲:W.A.モーツァルト

・コメント
先生に師事させて頂いてから、はや2年弱。
発表会に出させていただくことになり嬉しいです!

筋肉にフォーカスした発声理論というのは今までに触れてこなかったので、身体と声の変化を感じる新鮮な毎日を過ごしております。

今回は、初心に立ち返り、久々に古典派オペラの代表作を演奏いたします。
人前で歌うのは学生以来ですが、その頃から声も身体もグレードアップした演奏をしたいと思います。


11. 加賀弥祥子

・演技
演目:「くねくね」
原作:原作者不明・ネット上2ch怪談界隈より
脚色/脚本:加賀弥祥子

・コメント
Luther先生のレッスンに通い初めて10年近くが経ちます。

レッスン室では発声法だけでなく俳優としての生き方など、多くのことを授けて頂きました。
文字通り人生鍛錬をさせて頂いた心持ちです。

コロナ禍でスタートした一人語りシリーズ『加賀弥祥子の百物語』も、先生からネット上でのライブ放送をご提案頂いた事がきっかけでした。
悦ばしいことに好評を得ました怪談作品の第一弾が今作です。

人が無意識にしてしまうある行為が生む、何処かジュブナイル的要素を持った怪談です。夏の始まりに、ほんの少しのヒンヤリを。
お楽しみ頂けましたら幸いです。


12. 鈴木智士(ピアノ:木間尚子)

・演奏
曲名:「主来ます日みまえにいで誰かよく立ちえんや」
出典:オラトリオ『メサイア』より
原詞:マラキ書3章2節より
日本語訳詞:木岡英三郎
作曲:G.F.ヘンデル

曲名:「麦の歌」
出典:オペラ『はだしのゲン』より、大吉のアリア
原作:中沢啓治
台本:清水高範
作曲:保科洋

・コメント
Luther先生との出会いはTwitter(現X)でした。

SNS界隈で投稿を見かけると思っていたところ、友人のピアニストがリサイタルの伴奏をすることになり、とあるトンチキな合唱曲のレコーディングでご一緒することになり、思い切ってレッスンはを申し込むに至りました。

声楽のプレイヤー主体の活動から指揮・指導に軸足を移して10年ほど経っていた頃で、自身の技術や指導法をブラッシュしなければと思っていた自分には、非常にありがたい出会いとなりました。

今期は門下生総代を務めることとなり、重みのある曲目を意識しましたが、自信がコミカルなものを好むために難しく、結果として不思議なプログラムが出来上がりました。

本日の演奏は全て楽譜通りでございます。


-出演者連名-

熊谷竜一(俳優・声優)
島崎昭之助(声楽家)
久遠さゆら(俳優・声優)
本多伸吾(声楽家)
加藤一平(俳優)
加藤真美(俳優)
本野斗志輝(俳優・声優)
濱野瑞貴(ミュージカル俳優)
和田祐樹(声楽家)
菅生悠太(声楽家)
加賀弥祥子(俳優)
鈴木智士(声楽家・第五代 門下生総代)


-Special Thanks-
森夏野(ピアニスト)
木間尚子(ピアニスト)

伊藤那実(公式ピアニスト)

三輪えり花(演出家・俳優・翻訳家・脚本家)

責任指導-
Lutherヒロシ市村


-指導者よりご挨拶-

本日はお忙しい中、『歌唱的演技系文化祭 ― Lutherヒロシ市村門下発表会 ―』にお越しいただき、誠に有り難うございます。

コロナ禍以前には、声楽を中心とした発表会を開催しておりましたが、今回は久し振りの開催にあたり、私が日頃指導しておりますさまざまなジャンルの門下生48名のうち、精鋭12名の諸君が、一堂に会する発表会といたしました。

クラシック、ミュージカル、演劇、朗読など、それぞれ異なる表現が一つの舞台に集う、いわば「闇鍋」のような発表会です。
どうか、この多彩な世界を最後までお楽しみいただけましたら幸いです。

私は常々、「追い越されるのが仕事」という思いで指導に当たっております。
本日の舞台が、出演者一人ひとりにとって、次の一歩へつながる貴重な経験となることを願っております。

最後になりましたが、ご出演くださった門下の皆さん、総代として運営を支えてくださった鈴木智士さん、公式ピアニストをお引き受けくださった伊藤那実さん、ご協力くださいました三輪えり花さんに、この場をお借りして心より感謝申し上げます。

本日はどうぞ最後までごゆっくりお楽しみください。

Lutherヒロシ市村


Lutherヒロシ市村

国立音楽大学音楽学部声楽学科卒業。
在学中より藤原歌劇団合唱部に所属し、多くの舞台を経験。
卒業後は東京二期会で研鑽を積む傍らオペラデビューを果たし、以後、数多くのオペラ作品に出演する。
その間、イタリア、ドイツ、オーストリア、アメリカなど国内外で発声法・演技法を学び、幅広い表現技術を習得。
オペラのみならずミュージカルにも活動の幅を広げ、東京の主要劇場にてメインキャストとして出演し、いずれも高い評価を得る。
またソウル歌手としても活動し、フジテレビ『ポンキッキーズ21』に準レギュラー出演。
俳優としては、三輪えり花・訳/構成/演出/出演による『シェイクスピア遊び語り』シリーズに連続出演。
『ヘンリー四世』『ウィンザーの陽気な女房たち』『じゃじゃ馬ならし』『ヴェニスの商人』『お気に召すまま』『ハムレット』『から騒ぎ』『テンペスト』などで、フォルスタッフ、ペトルーキオ、シャイロック、両公爵、クローディアス、ベネディック、プロスペローなど数々の役を演じ、いずれも好評を博す。
中でも『オセロー』では、三輪えり花とのダブルキャストで、オセロー役とイァーゴ役の両方を交互に演じるという異例の試みに挑戦し、いずれの役も高く評価された。
また、河合祥一郎・訳/演出による『お気に召すまま』ではエイミアンズ役を演じ、読売新聞にて絶賛された。
近年は、NHK『ラジオ深夜便』への出演をきっかけに全国にファンを拡大中。
2023年には『副次的文化系歌曲祭』を立ち上げ、現在は同運営委員会の委員長を務める。
声楽家としてはシューベルトの歌曲に継続して取り組み、2024年には『冬の旅』、2025年には『美しき水車小屋の娘』を全曲演奏。
また、声楽・ポップス・ミュージカルに加え、俳優・声優のための滑舌・演技指導など教育活動も幅広く展開しており、オペラ歌手、ミュージカル俳優、俳優、声優、合唱指導者など、幅広い分野の支持を集めている。
『賢者の贈り物』では、再三にわたりナレーターを務め、いずれも高い評価を得ている。
東京二期会会員(市村ヒロシ名義)。
公益社団法人国際演劇協会日本センター会員。
昭和音楽大学講師。
▶︎ オフィシャルウェブサイト: https://luther-net.com/


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